MOJIMAPは地域に興味を持ってもらうキッカケに、
地名の文字そのもので地図を作ったら面白いんじゃないの？という発想から誕生しました。

弊社（株）デザイズミは印刷物のグラフィックデザインをメインに、
BtoBのためのいわゆる商業デザイン、営業ツールの制作を行なっております。

MOJIMAPの制作は、実はそういった商業ベースのグラフィックデザインの
プロセスそのものなんだなあと、つくづく思います。
どういうことかというと、印刷物というのは紙面の大きさが決まっていて、そのスペースに伝えるべき情報を、
受け手がわかりやすいように掲載するというのが最大の目的だと思っているんですね。

MOJIMAPもまさにそれで、地図上での市町村の大きさ、形は決まっているんですが、
そこの場所にどうにかして自治体名を入れるという作業なんです。
市町村名がうまく収まる形もあれば、なかなか苦労するものもあったりで、
県によって制作する時間も全然変わってきます。
苦労の上になんとか完成したものは、なんとも言えない喜びを味わうことができますね。

MOJIMAPのいいところは、「MOJIMAPを起点にコミュニケーションが発生する」ということです。

例えば自分の出身県のTシャツを着ている人と話す機会があれば、
必ずと言っていいほど「私、ここ出身です」と出身の市町村を指差してしまうことでしょう。

あるいはノートパソコンに出身県MOJIMAPステッカーを貼るだけで、
職場で「◯◯さん、それって△△県ですよね？」となり、会話も弾むでしょう。

MOJIMAPにはそういった、人と人の距離を縮める力や
見ているだけでなんとなく楽しいといった感情を引き出す魅力があります。

また、商品デザインの作り手からすると、MOJIMAPはデザインの編集性使い勝手が非常に良いと言えます。
例えば東京を例にとれば、23区の煌びやかなイメージとは真逆の、
例えば青梅市や八王子市でさえも、色を変えるだけで主役扱いにすることも容易にできます。

さらにさらに、海外からの観光客が激増している昨今、
MOJIMAPは主に漢字やひらがなで表現された地図なので、
来日した思い出のお土産物のネタとしても有力ではないかと考えています。